お口のエチケットとしてお馴染みの口内洗浄液のリステリンは、
淋病の原因菌である淋菌を滅菌する作用があると研究で
証明されました。
リステリンは元々は手術時の消毒薬として開発されましたが、
後に歯科医向けの口腔消毒薬に改良され、更に改良を重ねて
一般消費者向けに口内洗浄剤として商品化されました。
〇 実験の内容
・ 培養皿の培地で淋菌を培養させた後にリステリンを塗布した結果、
菌量が激減した。
・ 淋病に感染した男性にリステリンでうがいをさせ、その前後の
喉の細菌濃度を調べた結果、うがい後は淋菌の量が減少した。
〇 リステリンの成分
1,8-シネオール、チモール、サリチル酸メチル、l-メントール
の4つの有効成分による殺菌作用が特徴。
〇 研究チーム
オーストラリアの研究チーム
〇 公開情報誌
英医学誌「性感染症(Sexually Transmitted Infections)」
研究チームは今後も更なる慎重な検討と研究を進めていく方針です。
抗生物質による耐性菌が増加傾向にある治療現場において、
今回の研究が淋菌に対する安価で簡単に使える有効な薬剤に
なる事を願います。